かつて北西アフリカに広大なフランスの植民地があった事はご存じの方も多いと思います。
しかし、アフリカ大陸東の海域にフランス語圏の島々が点在している事は割と知られていないのではないでしょうか。
これら島々の中には、今でもフランス共和国の一部である島と、元々フランスの植民地だったけれど現在は独立国家になっている島とが混在しています。(下記参照)
現在もフランス共和国の一部である島:
⚪️レユニオン島(フランス海外県)
マダガスカル島の東約800kmに位置する孤島でありながら、世界中のフランス海外県中最多人口(約85万人)を擁する。フランス本土と同じ社会システムの中にあり、れっきとしたユーロの一部。
⚪️マヨット島(フランス海外県)
コモロ諸島を形成する一島だが、独立はせず例外的にフランスにとどまった島。こちらもユーロの一部。そのため他のコモロ諸島3島(コモロ連合)との格差が浮き彫りになり、その事を原因とする課題も多い。
フランスの元植民地で現在は独立国家の島:
⚪️マダガスカル島(マダガスカル共和国)
バオバブの木やキツネザル、カメレオンなどで有名。動植物の固有種が圧倒的に多く世界的にも稀有な島。また島の面積は日本の1.6倍もある。公用語はマダガスカル語とフランス語。
⚪️コモロ諸島4島のうちマヨット島を除く3島(コモロ連合 )
マダガスカル島とアフリカ大陸の間に位置する。グランドコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島の3島で構成される連邦共和制国家。同諸島にあるマヨット島だけはフランス海外県。公用語はコモロ語、フランス語、アラビア語。
⚪️モーリシャス島(モーリシャス共和国)
イギリス連邦加盟国であるものの、前時代フランス統治下のなごりが強く現在でもフランス語が多く話される。リゾートの島として知られ様々なアクティビティーがそろっている。
⚪️セーシェル諸島(セーシェル共和国)
多数の島々からなる島国。モーリシャスと同じようにイギリス連邦加盟国であるけれどフランスの影響が色濃く残っている。主な島はマヘ島、プララン島、ラディーグ島。島固有の動植物の宝庫でもある。
これらのエリアはフランス、アフリカ、アラブ、アジア(主にインド、インドネシア、マレーシアなど)の文化が混じり合った非常に興味深い場所です。各島(国)の個性もそれぞれで周遊のしがいがあります。
気候は山や高原地帯を除けば一年中夏同然なのでビーチリゾート地としても秀逸です。
ご興味お持ちの方、ぜひ訪れてみてください。
最終更新日:2024年5月6日